令和6年度施業地にて選木を行いました。
今年度施業地は過去に3回ほど間伐された林で、木の太さが大体揃っています。
木の太さが揃っていると、どの木を選木するか非常に迷う所です。
今回自分なりに選木のポイントをまとめてみましたので、参考にしていただけたら幸いです。
選木とは
まず選木とは間伐する木を事前に選び、識別テープで印をつける作業です。
今回の施業も間伐率は25%以下。4〜5本に1本程度の割合で印を付けていきます。
優劣のハッキリした林での選木
昨年度の施業地では木の太さはバラバラで、優劣がハッキリとしていました。
優劣がハッキリしている時の選木は簡単です。
とにかく劣勢木、不良木を選べば選木OK
切る木のバランスも考慮する必要はありますが、比較的簡単に選木出来ると思います。
木の太さの揃っている林での選木
木の太さが揃っている林での選木は迷います。
例えば太さ(胸高直径)が同じ獣害木と二股木が隣り合ってあった場合、どちらを選びますか??
この時私が考えるのは、『どちらの木を切った方が、より多くの残った木に良い影響があるか』です。
残った木が四方にバランス良く枝を伸ばし、より成長できる様になる方を切ります。
この考えでいくと、太い木と細い木が隣り合っていても、太い方を切る場合も出てきます。
師匠曰く、残った細い木の素性が良ければ、先に太い木を切るのもありだそうです。
この辺は材価や材のトレンド等も考慮していかなければいけないなと思います。
まとめ
選木は施業する人の想いが出る作業だと思います。
山に立木はなくなるけれど、株は残ります。
どんな間伐をしたか、色んな人が見れるわけです。
後世の人たちが、この林を見た時、なぜその木を切ったのか、一本一本理由を説明できる様な丁寧な選木を心掛けたいものです。