先日、手トビの柄が折れて交換しましたが、今度は大トビの柄が折れてしまい、柄を交換しました。
もしお使いのトビの柄が折れてしまったら、この記事を参考にしていただければと思います。
手トビの柄の交換についてはこちらの記事から
大トビとは
大トビとは丸太を移動する際に、丸太に刺して引っ張って動かしたり、テコを利用して動かしたりする道具です。
1.5m程の長い木製の柄の先に鈎(カギ)がついています。この鈎を丸太に刺して使います。
伐採で掛かり木になった際も、追い口の面に刺すことで、木回しとしても使用できます。
テコを使って重たい木を動かす事も可能で、とても便利な道具です。
工夫次第で色々な使い方ができるので、私はこの道具がとても気に入っています。
色々なトビ口
私たちは大トビと呼んでいますが、大トビの事はトビ口と言うそうです。
鳶の嘴に似ているから鳶口(トビクチ)。
この嘴の鈎の部分には色々な形があります。
火事の延焼を防ぐために使われた消防トビは鈎の部分が柄に直角についています。
丸太を動かすだけのトビも鈎が柄に直角についています。
林業で使うトビは鈎が柄に対して斜め方向についています。
これを「きりん鳶」といいます。
また、きりん鳶には角が付いている物もあり、よりテコを効かせる事が可能です。
今回はこのきりん鳶の柄を交換していきます。
トビの柄の交換
いつもお世話になっている機械屋さんで買ってきたのは、
キリン鳶用柄木(大)❗️
こちらに交換していきます。
まずは鈎の部分に残った柄の残骸を取り除きます。
固定し、ドリルで穴をあけ、ノミで少しずつ除去していくと、キレイに取り除く事ができました。
次にこの鈎を新しい柄に入れていきます。
新しい柄は削らないと鈎はここまでしか入らない💦
柄の外径を木工サンダーで削り、末端を鈎の形状にカットします。
角を入れる溝も掘っておきます。
ここまで入る様になりました。
柄をバーナーで炙って、
外径を絞り、鈎を叩き込みます❗️
続いて角も叩き込みます❗️
何とか入れる事ができました❗️
完成です❗️
まとめ、反省
今回、大トビの柄を交換してみました。
なんやかんやで4時間くらいかかってしまった💦
鈎部に残った古い柄の除去、新しい柄の外径調整、鈎・角の打ち込みと全ての工程で苦戦しました。
キリン鳶は鈎部が斜めなので固定が難しいです。
角の打ち込み部分は事前にしっかり彫っておかないとなかなか入りません。
今回は無理矢理叩き込みましたが、次回改善したいと思います❗️