今年度施業予定地にて標準地調査を実施しました。
今回の要件上、事前に標準地を設定する必要はありませんが、材積を確認したかったのと、補助事業の検査時に任意の場所で施業状況を確認されるよりは、予め設定した標準地で確認してもらいたいという思いから設定しました。
林業では標準地の事を『プロット』と言ったりします。
標準地は施業する林分の標準的な場所に設定します。
設定する標準地の大きさは事業によって様々で、10m×10mや20m×10m、4m×50mなどがあります。
この100㎡や200㎡の標準地が該当する施業地の縮図になります。この標準地のデータの100倍や50倍がヘクタール当たりの林況であり、更に施業面積になる様に乗ずれば、今回の施業地の林況になるという訳です。
標準的な場所ってどこやねん??ってなりますので、施業地全域を歩いてこの辺かなぁと決めていきます。
これも作業者の感覚で決めるので、人によって違いが出てしまいます。
施業地全域の木を全て(毎木)調査すれば人による違いは出ないかもしれませんが、数ヘクタールの毎木調査などやりきれません。ですから面積が広い場合は複数個の標準地を取り、平均を出したりします。
今回は10m×10mの標準地を3箇所設定しました。
↑標準地は分かり易い様にPPロープで囲います。
囲った枠内の成立本数から設定した間伐率になるように伐木本数を決め、伐る木にすずらんテープを巻いて印を付けます。必要に応じて樹高や胸高直径を測定し、搬出材積の計算を行います。
今回標準地調査を行った事で、施業地全体の伐木本数や搬出材積のあたりを付ける事ができました。