今年度施業地にて選木を行いました。
選木とは間伐する木にすずらんテープを巻き、印を付ける作業です。
今回申請する補助金の要綱・要領的には選木の必要はありませんが、目印無しに間伐しようとすると、伐る前にかなり迷う事が予想された為、今回選木を行う事にしました。
この選木作業、いわゆる不良木・劣勢木から印をつけていく訳ですが、非常に難しい!!
と言うか、人によって何を重視するかで選ぶ木が変わってきます。
<不良木・劣勢木>
- 周りの木より径の細い木
- 樹高が低く、隣の木の枝の下に潜ってしまっている木
- 幹が二股に分かれている木
- 著しく曲がった木、変形した木
- ウロ・腐れのある木
- 獣害木(主に鹿による食害、角を擦り付けた事により樹皮が剥がれた木)
etc…
↑写真は獣害により樹皮が剥けた木
これに更に、条件として間伐率が絡んできます。今回設定した間伐率は本数間伐率で20〜25%
つまり、4〜5本に一本しか伐れない。選木出来ない訳です。
また前回間伐した後の山ですと、木の立っている間隔もまちまちで、バランスも考えなければなりません。(木が3本混み合って立っていたら、間の一本を選木するとか)
木の様子(不良・劣勢)、間伐率、バランスこれらを考えながら、迷いに迷って何とか選木を行いました。
選木せず、伐る直前にどの木を伐るか考えていたら、パニクって非効率極まりなかったでしょう。。。
今回先行して選木作業を行って良かったと思います。